年末調整で「iDeCo」はどこに書けばいいの?

 こんにちは。イデコ勉強会で講師をしております、ヤスハラです。

 個人型確定拠出年金イデコ。今年1月から対象者が大幅に拡大されたこともあり、今年から始められた方も多いでしょう。
イデコの最大のメリット、掛金の全額所得控除。これを受けるために忘れてはならないのは、年末調整書類への記入と払込証明書の添付です。

 また来年から配偶者控除が年収150万円までに拡大されることになり、年収103万円を超えて働くパートタイマーの方も増えることが見込まれます。
そのような場合でも、イデコに加入されると本人の節税になります。
パートの方も、年末調整書類へのご記入をお忘れなく!!

年末調整の申告書にイデコの欄は無い!「小規模企業共済等掛金控除」の欄に書く

 平成29年分保険料控除申告書。すでにお手元に配布されている方も多いでしょう。

                    

 

  年末調整の申告書は、わかりやすく「イデコの年払い額をここに書いてくれ」という形にはなっていません。
申告書の右下「小規模企業共済等掛金控除」の「個人型及び企業型年金加入者掛金」欄に記入します。
国民年金基金連合会から送られてきている「平成29年分小規模企業共済等掛金払込証明書」のうち、12月までの払い込み予定を含めた「合計金額」を転記してください。
今年8月から月2万3,000円かけている場合、2万3,000円×5=11万5,000円を記入します。
「社会保険料控除」欄ではありませんので、記入欄を間違えないようにしてください。
証明書を裏面に貼付するのもお忘れなく!

ちなみに社会保険料控除欄に書くものとは

 まったく縁のない方も多い欄ですが、20歳以上の子の国民年金保険料を支払っている場合や、転職前に失業期間等があり、その際国民年金保険料や国民年金基金掛金などを支払っていた場合等に、今年支払った額を記載します。
 ちなみに、イデコは家族分を負担していたとしても控除対象にすることはできません。
社会保険料控除の欄には「保険料を負担することになっている人」欄がありますが、小規模企業共済等掛金控除には欄が無いのはそのためです。

2017-11-13