こんにちは。
最近なぜか毎晩のように寝ている間に
蚊に刺されている奥田です。
今日は遺言についてです。
「遺言書を書きましょう!」というと
死ぬ準備をしているみたいでイヤだとか
縁起が悪いとか言われることがあります。
遺言書とは死後の相続などの
法律に関することについて自分の意思を
法律上効果があるように一定の方法で書いたもののことで、
意思を伝える大切な文書なのです。
決して死ぬ準備とか、縁起が悪いものではありません。
また、遺言書とよく混同して使われるものが
遺書やエンディングノートといったものです。
遺書
死を前にした人が自分の気持ちを書き残し、
家族や友人にメッセージを伝える文書や手紙のこと。
エンディングノート
自分の終末期や死後について計画や方針を書きとめておく
ノートのこと。(葬儀はこのように行ってほしいなど)
ちなみにこれらに共通するのが
どちらも法的な効力はないということです。
また、「うちは財産なんてないから、遺言書は書く必要はない」
って言われる方もいらっしゃいます。
それほど財産は多くないから、遺言書を書くまでもないと。
ちなみに平成28年度の家庭裁判所の遺産分割調停によると
遺産総額が1000万円以下の調停は全体の約33%。
さらに5000万円以下の調停となると約75%にもなります。
”相続争いは、財産が少ない家庭ほど起こる”ともいわれています。
案外、財産が少ないと少しの違いでもめてしまう傾向があります。
例えば「お兄ちゃんだけ大学に行かせてもらったのだから…。」
などといって、なかなか解決しないとか…。
そんなトラブルを防ぐのが遺言です。
遺言書を適切に書いておけば、
金額の多い少ないにかかわらず、
遺産の分け方について、もめることがなくなります。
また、単に紛争を防止するだけではなく、
遺言書によって相続による名義変更もスムーズに進められます。
ただ、遺言書ってなんだか難しそう、
自分には関係ないと敬遠されがちです。
でも実際は必要な条件をみたせばOKです。
自分の財産をどうしたいかを自筆で書き、
日付と署名、捺印があればOKなのです。
原則は相続に関することを記入しますが、
自分の気持ちや周囲への感謝を書いてよい部分もあります。
ただ、不備等により無効となることもあるので
専門家に相談したほうが安心でしょう。
また遺言書は一度作ってしまったものに
加筆修正することはできませんが、
内容を変えたいと思ったら、何度でも作り直すことができます。
いつ何が起こるか分かりません。
いざという時の備えのために、
遺言書はできるだけ早く書いておきましょう!