歩きスマホ・自転車・自動車スマホの危険性

今日から9月ですね。

まだまだ暑さが残っていますが、体調には十分ご注意ください☆

 

スマホの普及とともに社会問題となっている“歩きスマホ”ですが、近年は

自転車に乗りながらスマホを操作する“自転車スマホ”も増えており、全国で

怪我や事故が多発しております。自分が被害者だけでなく加害者にも

ならないために、今一度、歩きスマホ・自転車スマホの危険性について

知っておきましょう!

 

◆事故件数はどのくらい?

東京消防庁の調べによると、東京都で平成22年~平成26年までの5年間、“歩きながら”または“自転車に乗りながら”スマホを操作していて起きた事故によって、152人が救急搬送されています。8割以上が軽傷ですが、入院の必要を伴った人が30人おり、その中には命の危険に及ぶほどの重篤 なケースもありました。

事故種別毎に見ると、「ぶつかる」が全体の約43.0%、次いて「転ぶ」が28.3%、「落ちる」が25.0%となっています。場所毎に見ると、全体の8割以上が駅などの交通施設や道路で事故が発生しています。

◆実際どんな事故が起きている?

では、実際にどんな事故が発生しているのでしょうか。歩きスマホ、自転車スマホによる事故例をいくつか紹介します。

・自転車で走行中、スマホを操作しながら運転していて、高さ1mの道路脇の用水路に転落。

・携帯電話を扱いながら歩行中、ポールにつまずき転倒し、ブロック角で顔面を受傷。

・スマホを操作しながら歩いていた中学生がホームから転落。(電車は転落場所を30メートルほど通過したが、中学生はホーム下の空間に避難し無事だった。)

・携帯電話を操作しながら歩いていた男性が踏切に進入し、電車にはねられて死亡。

◆歩きスマホは自分が加害者になることも

歩きスマホが引き起こす事故の中には、自分だけでなく周囲の人を巻き込んでしまうケースもあります。中には、損害賠償責任や刑事責任を課せられた事例もあります。

実際にあった事例として、高校生が携帯電話を操作しながら自転車で走行中(夜間に無灯火)、女性に衝突して重大な障害が残るケガを負わせてしまい、約5000万円の賠償金が命じられました。

「自分は大丈夫」と思っていても、他人にケガを負わせてしまえば加害者となり、多額の賠償責任を負う場合もあります。特にご高齢の方や障害を持った方、幼児や妊婦にとって、歩きスマホはとても危険な行為です。習慣になっている人はすぐにでもやめた方が良いでしょう。

◆歩きスマホは規制すべき?

日本ではまだ歩きスマホを規制する条例はありませんが、アメリカのニュージャージー州では、2012年に歩きスマホをすると罰金85ドルの条例ができました。歩きスマホをするかしないかは個人のマナーやモラルの問題ですが、歩きスマホの問題がより深刻化すれば、日本でも近い将来、条例や法律で規制されるようになるかもしれません。

以 上

2016-09-01