こんにちは、ヤスハラです。
最近よく聞くコトバ「長生きリスク」。
老後に長生きすることによって、生活費の負担に加え、医療や介護にかかるお金の負担が増え、
貯蓄を使い果たしてしまうリスク、ということでしょうか?
ひと昔前までは、そんな言葉はありませんでした。長生きはメデタイこと、のはずでした。
ですが、現代は、公的年金だけでは老後に十分な生活を送ることは難しくなっていて、
蓄えておいた貯蓄や退職金を取り崩しながら生活している人が多くいます。
「老後破産」や「下流老人」、「介護難民」「老老介護」等々、
このような憂き目にあうのは、一部の人たちだけではなくなっているのです。
現在、65歳まで生きた女性の5割、男性の3割が90歳まで生きており、
医療の進歩がますます進むことを考えると、高齢女性の6割、男性の4割が
90歳以上、100歳近くまで生きる日が来ると言われています。
100歳以上の人の人口も年々増加、2017年時点で67,824人、
2050年には約70万人に増えると予測されています。
ひえー😱!!!!
さて、データを見て叫んでいるだけでは何も解決しません!
長生きリスクに備えるための対策を考えてみましょう。
長生きリスクとは、「老後破産」、
つまり、年金では足りずに取り崩していった貯蓄がマイナスになること。
老後に取り崩せる額とは、60歳の定年退職後に持っている資産額(貯蓄+退職金)に、
老後も働き続けることで得られる収入の総額を足した額です。
65歳からしか年金がもらえない世代の場合、定年後働かなければ、
さっそく60歳から65歳までの5年間は取り崩すだけの生活となります。
仮に、200万円の年金を65歳から受け取れる夫婦がいたとしましょう。
頑張ってその年金の範囲内で生活することを目指すとします。
退職金を合わせた老後取り崩せる資金は2,500万円、さらに生活費以外に
必要になる費用(例えば、マイホームのリフォーム代や子どもや孫への様々な援助資金、
趣味や旅行に使うお金、医療や介護にかかるお金などなど…)に計1,500万円かかるとします。
2,500万円-(200万円×5年)-1,500万円=0
注:下線は60~65歳の取り崩し分
・・・これは、老後取り崩せる額はないということです。
つまり、年金の200万円(月々16万6,000円)のみで一生暮らさなくてはなりませんが、
年金は死ぬまで支給されるので、破産することはありません。
ただし、取り崩せる資金が2,000万円しかなければ、
2,000万円-(200万円×5年)-1,500万円=▲500万円
で、老後破産することになります。
キ、キ、キビシイ…
そこで、60歳から65歳までの間に夫が働いて、月15万円(年収180万円)
の収入が見込めるとしましょう。
2,000万円+(180万円×5年)-(200万円×5年)-1,500万円=400万円
90歳まで生きるとすれば、月あたり1万円ほどではありますが、
余裕資金を作ることができました。
長生きリスクに備えるというのは、皆何歳まで生きるかわからない以上、
難しいことなのかもわかりません。
しかしながら、少しでも対策できるものとして、以下のものを挙げてみました。
1.元気で働ける間は、健康のためにも無理しない程度に働くこと。
収入を増やすこと以外にも、厚生年金の受取額を増やすことにもつながります。
2.持っている資産に働いてもらい、少しでも貯蓄を増やすこと。
iDeCoやNISA等を最大限活用したいですね! 将来のインフレリスクに備えることもできます。
3.老後の収支計画を立てておくこと。今の50代のうち、6割が老後資金の計画を立てておらず、
同じく6割が年金受取額の把握をしていないそうです。
できるだけ早い時期に始めておくと、対策も早めに打てます!
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