将来の「もしも」に備える:成年後見・任意後見・家族信託と生命保険の選択肢

あなたはもし認知症になっても大丈夫ですか?

日頃の相談で私がいつもお話しているのが認知症についてです

相続は考える方が少しずつ増えてきていますが、認知症についてはまだ自分から意識して対応策を講じられている方はほぼいません。自分は認知症になると思っていないからです、よくボケてから考えるといわれますが、そうなってからでは間違いなく遅いのです、私も父が認知症になりとても苦労したので皆様にはそうなってもらいたくないので、いつも情報提供することを心掛けています。今回のブログはそのことについて書いてみたいと思います。

高齢化が進む日本社会では、認知症や判断能力の低下に備える制度や仕組みが注目されています。財産管理や意思決定の支援を目的とした「成年後見制度」「任意後見制度」「家族信託(民事信託)」はそれぞれに特徴がありますが、導入には一定のコストと手間がかかるのも事実です。

今回はFPの視点から、それぞれの制度のメリット・デメリットを整理し、代替策としての「生命保険の活用」についてもご紹介します。


👨‍⚖️1. 成年後見制度

概要

家庭裁判所が選任した後見人が、認知症などで判断能力が低下した本人の財産管理や契約行為を代行する制度。

メリット

デメリット


📝2. 任意後見制度

概要

本人が元気なうちに信頼できる人と契約を結び、将来判断能力が低下したときに後見人として活動してもらう制度。

メリット

デメリット


🏠3. 家族信託(民事信託)

概要

財産を信頼できる家族に託し、本人の代わりに管理・運用・処分してもらう仕組み。契約ベースで柔軟に設計可能。

メリット

デメリット


💸コスト面の共通課題

これらの制度は、いずれも「安心・安全な財産管理」を目的としていますが、導入・維持には以下のようなコストがかかります:

制度初期費用維持費用専門家関与
成年後見数万円年間数万円必須(裁判所)
任意後見2〜5万円年間数万円必須(公証人・監督人)
家族信託10万円〜場合により発生必須(契約・登記)

🛡️代替策としての「生命保険」の活用

制度導入のコストや手間がネックになる場合、生命保険を活用することで「資金の受け渡し」や「意思の反映」をシンプルに実現できるケースがあります。

活用例

メリット

注意点


🧭まとめ:目的とコストのバランスを見極める

選択肢財産管理意思反映コスト柔軟性
成年後見
任意後見
家族信託×
生命保険活用

制度の選択は、「何を守りたいか」「誰に託したいか」「どこまで管理したいか」によって変わります。コストを抑えつつ、最低限の備えをしたい場合は、生命保険の活用が現実的な選択肢になるかもしれません。また、保険契約はすぐ実行に移せるので至急性が必要な場合にはとてもいい手段だと思います。

具体的な方法をお聞きになりたい方は、お気軽にご相談してください!

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BY:濱尾


2025-08-05