年末調整の申告書、簡単に作成!

年末調整の時期です。
給与所得者の皆さんは「令和元年分(今年分)」の「給与所得者の保険料控除申告書」と「令和2年分(来年分)」の給与所得者の扶養控除等(異動)申告書の提出を求められておられることでしょう。


毎年手書きで書くことにストレスを感じていらっしゃる方も少なくないのではないでしょうか。
かく言う私も中々キレイに書けないので毎年緊張して「いました」。小さい欄に長い長い保険会社の名前…(^^;)

しかし、今年は…!

国税庁のホームページ
入力用の様式
を出してくださっているのを教えて頂きました!

これすごく便利なので、まだご存知ない方のために共有いたしますね。
これで、ちゃちゃっと入力して印刷して添付書類を貼れば、提出できますよ。

国税庁のHPより

そもそも、何のためにこれらの書類を毎年提出しないといけないのか。

ひとつは、払いすぎた税金を返して貰うため

税務署は税金を徴収するのがお仕事です。
払いすぎた税金は、「私、税金払いすぎているので返してください」と申告しないと返して貰えません。

 

給与所得者の皆さんは、お給料をもらう時にすでに「所得に応じた所得税」があらかじめ計算されて引かれています。
この計算に使うのが「給与所得者の扶養控除(異動)申告書」です。

来年、給与を貰う時に引かれる所得税から「私が扶養している親族分の税金は控除しておいてね(たくさん税金取らないでね)」というものです。変更があった場合は確定申告で計算すれば大丈夫です。

引かれた税金は給与を支払ってくれる事業所がみんなの税金を集めて一括して納税してくれます。
でも。給与支払者には、あなたに他にどんな税金の控除(この分は税金納めなくていいよと優遇してくれているもの)があるかわかりません。

年間にあなたがどんな保険に加入していて、どれだけ保険料を払っていて、その保険料に対して、どれだけ税金を納めなくてもいいのか(保険料控除)は、毎年10月頃に各保険会社から郵送で届く「保険控除証明書」で分かります。

生命保険だったり、地震保険だったり。イデコ(個人型確定拠出年金)等で資産形成されておられる方はその掛け金だったり。

1年間で支払った保険料に対して税金を控除してもらえるものをまとめて、「払いすぎている税金を返して」と申告するのが「給与所得者の保険料控除申告書」です。

 

ふたつめは、来年の住民税の金額を決めるため

この所得税の計算、年末調整や確定申告は住民税にも影響します。

住民税は前年の所得が基準で計算されます。住民税は1年遅れで反映されるということです。

所得(税金が引かれていない元の収入金額から、課税されない「控除される金額」等を引いたもの)に課税されます。

前年は大儲けで所得があったけど、今年は普通で所得が少ない、という場合でも住民税は払わなくてはいけません。
いつもより大きな所得があった年は、翌年の住民税をプールしてからお金を使ってくださいね(笑)

 

補足として、
払っていない税金がないか、
ちゃんと1年分の
自分の税金の計算をしましょう(笑)

収入が、源泉徴収されずに、丸々収入になっている方は要注意ですよ。
「まぁまぁ、何も言われないから…」と放っておくと、某芸能人さんみたいに後からどどーんとまとめて全部納めてくださいね(追徴課税や加算税も払わないといけないよ)と言われます。


扶養親族が居るって申告していたのに、子供がアルバイトで稼ぎまくって扶養から外れてしまった場合(yamadaうっかり実体験済(T.T;)) 
等、
扶養の状況が変わった方は、差額分計算(確定申告)してくださいね。

給与を複数の事業所からもらっている方や、保険料控除以外の控除の特典(初回の住宅借入金等特別控除や医療費控除など)を持っている方は自分で確定申告をしなければ税金は戻ってきません。

確定申告しましょう。

 

保険料控除証明書はインターネットで再発行できる。

保険料控除証明書をなくした!焦りますよね。
大丈夫、
この保険料控除証明書、大抵の保険会社のホームページから再発行できます。

郵便で届いたのだけど、時間差で届くし、他の書類と混じって、どこに行ったかわかんない!えーい、再発行して貰おう!という方

大抵の保険会社さん、インターネットで再発行手続きできます。
保険会社に直接電話をかけるより、時間と精神的にもよっぽど早くて簡単です。
試す価値ありです。

 

提出はなるべく早く(今すぐ)が担当者が助かります。

年末調整の時期は、会社の担当者のもとに、年末調整の書類が一度にたくさん来ます。

みんなの書類を一枚一枚チェックしていきます。
不備があると差し戻したり本人に尋ねたり、訂正したり。とっても大変です。
きちんと書いて早めに提出が 有難いです。

年末調整に間に合わなかったものは 自分で確定申告すれば大丈夫です。

 

税金は、国の収入源です。
あなたの税金が医療費や介護サービス、年金等、公的サービスに使われています。

財務省のホームページより

きちんと毎年計算して正しい金額を納税しましょう(*^^*)/

by yamada

2019-11-04