いつもありがとうございます。
中西です。
今回は新型コロナによって特に需要の増えたネットショッピング
そこから見えてきたリスクと心構えをお伝えしようと思います。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策では、人との接触を減らすために外出自粛を余儀なくされました。その結果、自宅で多くの時間を過ごしながらの消費活動である巣ごもり消費やネットショッピングが増えたと言われています。
しかし中には詐欺の被害に遭ったというケースもあるようです。調査結果から明らかになった消費行動の変化や、悪質商法の実態と注意点を見ていきます。
プリペイドカードアプリの「バンドルカード」を運営する株式会社カンムが行った「巣ごもり消費に関する意識調査」によると、「新型コロナウイルスの影響による消費支出の変化は?」という質問に、「マスクなどの薬・衛星用品」で増えたと回答した人は44%、「デリバリーやテイクアウトなどの内食・中食」で増えた人は28%でした。
また、娯楽系の消費では、「ゲーム・書籍・コミック(雑誌や電子版含む)」で増えた人が29%、「動画・音楽の配信サービス(YouTubeスーパーチャットや投げ銭含む)」で増えた人が31%となっています(回答数948サンプル)。
一方、総務省統計局の家計消費状況調査では、「2020年4月の二人以上世帯のネットショッピングの状況に関する分析結果」を6月5日に発表しています。それによると、2020年4月のネットショッピング利用世帯の割合は47.3%で、2019年4月の42.2%に比べると5.1%増えています。
4月は緊急事態宣言で全国的に外出自粛を余儀なくされたため、ネットショッピングで物を購入する動機が強まったことがうかがえます。
また、2020年4月のネットショッピングの支出額は14,622円。ここでも2019年4月の13,810円より増加しています。
ネットショッピングは自宅で買い物ができるという点で非常に便利ですが、今回のコロナ禍ではネットショッピングよる詐欺も横行しています。
たとえば、50枚入りマスクを送料込みで2890円で購入したら1枚しか入ってなかったというケース。購入した方によると、商品が250円なのに送料が2648円、商品名がM-A-S-K-S、販売元が海外の聞いたこともない企業であったなど、後から考えると疑うべき点は多々あったものの、マスクが品薄の中で冷静な判断ができなかったようです。
ネットショッピングは中身を確認できないため、詐欺を見分けるのは容易ではありません。しかし、販売元が信用できる先かを確認する、レビューを見てレビューが少ないものや悪い口コミがある場合は利用を避けるなどの対策はできるでしょう。
また、注文していないのに勝手にマスクが送りつけられる「マスク送りつけ商法」というものもあります。
「指定日までに代金を振り込むか、不要な場合は送料元払いで返送すること。返送がなければ購入したとする」などと書かれた高額な請求書や振込用紙が同封されているという悪質な手口です。
アベノマスクが配られるということもあり、それと間違えて受け取ってしまったという人がいるかもしれません。
送付元に覚えがない宅配便は「受け取り拒否」や「保留」として、安易に受け取らないことが大切です。ネットショッピングの利用が増えると、送り主を確認せずに受け取ってしまうこともあるかもしれませんが、このような詐欺があることを肝に命じておく必要があります。
ネットショッピングを頻繁に利用することにより、ネットで購入することのハードルが下がり、上記のようなマスク詐欺やマスク送りつけ商法に巻き込まれる可能性があります。今後も新型コロナの第2波、第3波が来て特定の商品が品薄になったりすると、冷静な判断ができない場合もあるでしょう。
ネットショッピングで注文をする時も、宅急便を受け取る時も怪しいところはないかきちんと確認する癖をつけたいものです。また、自分だけでは判断できないことは家族に相談するなどしてから判断するようにしましょう。