こんにちは、ヤスハラです。
さて、みなさんご存知のねんきん定期便。そこに金額として載ってこない、
でも、もらえる年金がある!ということをご紹介したいと思います。
今回は、その①として、「厚生年金基金の代行部分」を取り上げます。
「こうせいねんきんききんのだいこうぶぶん」これって何でしょう???
厚生年金と厚生年金基金。みなさんは、両者の違いをご存知ですか?
厚生年金は国が運営する「公的年金」、厚生年金基金は企業が運営する「企業年金」です。
まったくの「別物」なのです。
では「あなたの会社は厚生年金基金に加入していますか?」とお聞きすると、
「えっ?」と考え込んでしまう方が少なくありません。
会社が厚生年金基金に加入していれば、厚生年金に加入している従業員は
自動的に厚生年金基金にも加入することになります。
厚生年金基金のような「企業年金」は、
従業員の老後の生活保障をより手厚くするために作られた制度です。
企業年金に加入していれば、その分年金をたくさん受け取れることになります。
この図をご覧ください。
厚生年金基金は厚生年金の保険料の一部を代行して運用している部分があります。
これが「厚生年金基金の代行部分」。
この代行部分は基金から支給されますので、ねんきん定期便には記載されません。
その分ねんきん定期便の老齢厚生年金の額は低くなっています。
現在厚生年金基金に加入している方はもちろん、
過去に少しでも加入していたという方は必ず確認してくださいね。
過去に基金に加入していたが、退職して脱退したという方で、
加入期間が10年以上ならあなたの年金資産はそのまま元の厚生年金基金に残っています。
10年未満なら資産は企業年金連合会に移されて管理されている可能性があります。
その場合もねんきん定期便には載ってきません。
厚生年金基金は今どんどん解散していて制度そのものもいずれ廃止になると言われています。
しかしながら、代行部分の年金は無くなることはありません。
基金にせよ、企業年金連合会にせよ、どこに資産があるかを確認し、
そこから連絡が届くように住所などが変わったら知らせておくことが必要です。