皆さん、こんにちは!
日経平均株価が7月11日に上場来高値(4万2224円)を付けて以降、10%超下落しています。
この下落率は「調整局面」入りとされる水準です。
7月26日の終値は3万7667円となっており、実に10営業日の間に4557円下落している計算となります。
特に7月25日は終値ベースで前日比1285円34銭安となっており、下落幅・下落率は今年最大。
まさに記録的な下落となっており、投資家の忍耐力が試される局面を迎えているといえるでしょう。
要因としては、そもそも上場来高値を目指す6月末からの上昇が先物主導の投機的なものであったこと。
また、テクニカル的に明確な天井を示唆するシグナルが点灯したこと。
7月30、31日に予定されている日銀政策決定会合において追加利上げが議論されるという情報に加えて、アメリカの経済指標に減速感が出てきたことが意識され、急速な円高が進行したこと(日経平均構成銘柄の中には円安メリットを受けるものも多い)。
アメリカの景気後退懸念(ソフトランディングから再度ハードランディングの可能性)に加え、決算期が到来し、アルファベットやテスラなどが冴えない決算により株価急落したこと。
AIブームともいえるテック企業への資金偏重の揺り戻し。
以上のような複数の要因が重なったことからリスク回避の売りが売りを呼び、投機筋もそこに絡むことで、急落が起きたといえます。
ここで狼狽売りをすることなく対応、若しくは早めに対応するには、テクニカル分析の知識が役立ったと考えます。
特に上記要因で挙げたテクニカルの天井シグナルを知っておけば、早めに退避することも可能であったかと思います。
※ 今回のシグナルは「アイランドリバーサル」というチャートパターンでした。
株式投資家にとっては厳しい一週間が終わったわけですが、現在3万7000円から3万7500円という重要な節目を試している状態であり、さらなる一段安があるのかを引き続き注視していく必要があります。
弊社では「テクニカル分析」の投資セミナーも執り行っておりますので、興味がおありの方は是非受講ください。
それでは!