認知症の早期発見は大きな節約!

親の物忘れが多くなってきたと感じた方いらっしゃいませんか?

両親と別居で生活している家族は多いと思います。
帰省や法事などで実家に帰った時に
両親の受け答えに違和感があったことはありませんか?

人生100年時代と言われる昨今、介護のリスクは他人事ではなくなりました。

年代別人口に占める要支援・要介護認定者の割合
生命保険文化センターHPより

80歳以上になると、要支援・要介護認定者割合がぐんと上がります。

厚生労働省の国民生活基礎調査では3年に1度介護に関する調査をしています。その中に介護が必要となった原因の調査もあり、平成28年の調査では、介護が必要になった主な原因の

第1位は認知症、

第2位は脳血管疾患(脳卒中)、

第3位は高齢による衰弱という結果がでました

厚生労働省の平成30年の「公的介護保険制度の現状」からも、生涯を通してみると、公的介護保険の給付の対象となる可能性は2人に1人位と非常に高くなっています。

認知症による介護の割合が高くなっているということですね。

 

認知症介護は経済的な負担も大きくなります。

一般的な介護の場合は、体は虚弱なのに対して、認知症介護は体が元気です。

体が元気な分、介護期間が長くなる傾向があります。そうするとその分費用がかかりますよね。

また、認知症は迷子や徘徊も特徴です。見守りが必要なので、仕事に行っている間などは介護サービスを利用するようになってしまいます。

介護者が共働きの場合、平日と土曜日にデイサービスを活用、2時間延長で入浴サービス付き。そして、訪問介護による食事の世話もお願い、なんて、在宅介護でデイサービスをフル活用すると、公的介護保険の支給限度額を超えるサービスになり、超過分は全額自己負担になってしまいます。

ショートステイ(短期入所生活介護)やグループホームに入所など選択すると、また費用負担が増えていきます。

介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)は所得による減免減免措置があり割引されるのですが、既に満室状態のところが多く、入所待ちといった現状もあります。

 

また、介護離職の場合での、経済的損失も生じたりします。

昼夜逆転があると介護者は休息できなくなり、仕事に支障が出てきやすくなります。

常に見守りが必要になるので、仕事を辞める人がでてきたり、精神的なストレスが常に介護者にかかるため、介護者が病気になり離職になる場合もあります。

家族が無償で介護する場合でも

年収500万円の方が、離職して8年(認知症介護の平均介護年数)介護すると

500万円×8年=4,000万円の経済的損失となります。

このように、認知症になってしまうと、認知症介護費用がどんどん必要になってきます。

 

認知症を早期発見するメリット。

軽度認知障害(MCI)は認知症ではありません。

軽度認知障害(MCI)は認知症予備軍です。

医療機関では次の定義が用いられます。
・本人または家族から記憶障害の訴えがある。
・日常生活動作は正常。
・全体的な認知機能は正常。
・年齢や教育レベルの影響のみでは説明できない記憶障害がある。
・認知症ではない

MCIの段階で、適切なケアを行うと
MCIから回復したり、認知症の発症を遅らせられる可能性があります。


介護が軽くて済むということです。
ということは、本人も不安やストレスが減るし、介護者も少しは余裕ができる。
出ていく費用も少なくて済むのです。

大切なことは、早めにMCIに気づき、対策を行って、認知症への移行を防ぐことです。

 

保険で備える認知症、介護。

認知症への備え(保障)の在り方を検討してみましょう。

いろんな保険会社にいろいろな保険商品があります。
その中に
認知症発症前からあなたとご家族をサポートする保険もあります。

 

軽度認知障害(MCI = まだ認知症ではない)と診断確定されたときに
一時金受取できる保障が基本プランにある保険や、

要介護1以上で介護一時金の受取りができる特約がある保険など
認知症や介護に強い保険商品があります。

認知症予備軍、認知症、と診断された、
「その時」
準備の一時金がでるのは大変助かります。

そんな保険もあるということを頭の隅に置いておいてくださいね。

 

まとめ。

これからの時代は長生きの時代。
認知症になり介護の率が高くなることで費用が増えていきます。
余分なお金を払わないため、認知症で辛い思いをなるべく減らすためにできること。

認知症は
「早期発見」・「予防」がキーワードです。

生活習慣病の予防、適度な運動、適切な栄養。
知的活動、社会参加。

そして、定期的にチェックすること。

軽度認知障害(MCI)は認知症ではありません。
ここでのケアがとても重要です。

薬物療法、非薬物療法、適切なケア、なじみの環境。

そして、認知症からの介護に備えて
お金の準備も必要ということです。

 

こんな無料サービスも受けられる保険もあります。

認知機能現状チェックが無料で携帯・スマホで簡単にでき、一部サービスでは利用履歴が記録されるので過去の記録と比較することもできます。

定期的にチェックする習慣を身に着けておくと良いですね。

家族登録する事で、遠隔地の家族でも一緒に内容を共有できるようになっていますので安心です。

 

軽度認知障害一時金の保障が基本プランにある保険、
要介護1以上で介護一時金受取りができる特約など

ご相談はお気軽にこちらまで↓↓↓

お問い合わせ

※ 岡山市では毎月無料で認知症サポーター養成講座を開催されています.

ここまでFPの立場から、お金に関する情報提供を致しましたが、
認知症を発症されているご家族の介護をされておられる方や、地域の方にぜひ認知症をもっと知って頂き、辛い、しんどい、腹立たしいなど、負の介護ではなく、少しでも理解を深めて、助け合って、笑顔のある介護で、少しでも楽になって頂きたいなという思いから岡山市の活動をご紹介させて頂きます。

岡山市では、認知症の正しい知識と理解を深めて頂き、認知症の人や家族を温かく見守る応援者になってもらう。そのうえで、自分のできる範囲で活動をしていっていただければとの想いから毎月無料で認知症サポーター養成講座を開催されておられます。

ぜひ岡山のたくさんの皆さんに
理解者、応援者になって頂けたらなと思いましたのでご紹介いたします。

↓↓↓
認知症サポーター養成講座

● 市民病院1階多目的ホール
令和元年 7月 8日(月曜日)14:00~15:30
令和元年 8月19日(月曜日)14:00~15:30
令和元年 9月 9日(月曜日)14:00~15:30
令和元年10月21日(月曜日)14:00~15:30
令和元年11月18日(月曜日)14:00~15:30
令和元年12月16日(月曜日)14:00~15:30
令和2年 1月20日(月曜日)14:00~15:30
令和2年 2月17日(月曜日)14:00~15:30
令和2年 3月16日(月曜日)14:00~15:30

● 岡山ふれあいセンター
(岡山市中区桑野715-2 岡山ふれあいセンター 2階世代間交流室)
令和元年 6月 14日(金曜日)14:00~15:30
令和元年 8月 9日(金曜日)14:00~15:30
令和元年 10月 11日(金曜日)14:00~15:30
令和元年 12月 13日(金曜日)14:00~15:30
令和2年 2月14日(金曜日)14:00~15:30

 

お問合せは高齢者福祉課
TEL:086-803-1230

 

 

認知症介護のしんどさが少しでも変わりますように。
by yamada

2019-05-13