投資の「と」

投資はやり方によっては投機にもなるし投資にもなります。

よく「投機ではなく投資をしましょう」と言いますが、
どうして投資を薦められるのでしょうか。

投資って何でしょう。

資産を増やすことですか?
資産を増やすのが投資であるならば投機も資産を増やすことがあります。

投機とは、一発勝負など博打っぽい運用の事をよく言います。

例えば、
とある会社の社長さん。
奥さんにサプライズで1000万円の車をプレゼントしようとお金を用意していました。
が、奥さんは喜んで小回りの利く自動ブレーキの付いた可愛い車を買いました。

なので、お金が700万円位余ってしまいました。

たまたま見ていた株式銘柄の経営情報等見ていると、
「なんかここの会社の株、上がりそう!」と、社長さんは野生の勘が働いたのか
「よっしゃぁ!一発勝負じゃぁ!」と、
余っていた700万円を一括株式投資に注ぎ込みました!

ら、なんと株価がうなぎ上り!
700万円が7000万円になった!

投機的な投資ですよね。

でも、資産は増えていますよね。

資産形成になっています。
でも、こんなに上手くいくことは、
ひっじょぉ~ぉぉぉに、非常に、難しいですよね。

だったら、もっと上手いやり方でやった方が、
資産が増える確率が増えると思いませんか?

こんな非常に難しい一発勝負の投機的な方法ではなく、
投資的に資産を育てて形成していきましょうというのです。

 

そして、よく薦められるのが定額積立投資。

では投機的ではなく投資的に資産を育てていこうと
株式投資を始めました。

株価が上がったら儲かった?
株価が下がったら損した?

株式投資の運用成果は「口数×株の価格」です。

株価は誰が決めていると思いますか?
マーケット、市場が決めています。
これは誰にもコントロールできません。

では自分がコントロールできるところはどこだと思いますか?

1万円の株式を100口買いました。
株価10,000円×100口=1,000,000円の株の価値。

でも株価10,000が5,000円になったら?

株価10,000円の時と同じ口数だけ買うと
株価5,000円×100口=500,000円の価値。
半減ですね。

でも株価は半分ですから
口数を倍買うと
株価5,000円×200口=1,000,000円
株価10,000円の時と同じ価値です。

これが、自分がコントロールできるところです。
口数に照準を当てています。

この口数を、
いくら積み立てて(買って)いくという事は
自分で決められますよね。

積み立てた(買った)口数は解約や減額しなければ減りません。

株価が上がったから株を買う、
株価が下がったから急いで売らなきゃ、

っていう、自分ではどうしようもない
株価や時間に翻弄されるのではなく
自分の出来る事。

株価が高い時は少しだけ買う。
株価が低い時はたくさん買う。

こうして、同じ金額分、
コツコツと、
ずーっと、買って(投資して)いくと
資産は増えていくのではないでしょうか。

これが定額積立投資(ドルコスト平均法)と言います。

by yamada

2020-01-27