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DeepSeek ショック!!

2025-01-28

皆さん、こんにちは!

株式投資をする上で大きなニュースが入ってきましたので、お伝えします。

 

ここ数年絶好調で割高感もあるといわれるアメリカ株ですが、

その上昇を支えてきたのは紛れもなく【AI関連】銘柄です。

※ AI(人工知能、Artificial Intelligenceの略)

“チャットGPT”などの生成AIが人間の疑問に流れるように答える、果ては画像や動画、歌まで作成するといった具合に、世の中を変える!と言われてきました。

一方でAIの学習や推論には膨大な計算処理が必要となり、大量の電力を消費する、高性能なハードディスクが必要になる(GPUやTPUなど)といった制約もあります。

こういった技術革新(AI革命)のために、関連企業へ莫大な先行投資がなされている状況にあります。

その代表例がエヌビディアでしょう。エヌビディアは圧倒的なGPUの性能を誇り、強力な価格決定権をもって売上を伸ばしてきました。

 

そこに来て、今回のDeepSeek ショック!です。

「ディープシーク」とは中国の新興AI開発企業で、1月20日に最新のAIモデルを発表したようです。

この最新モデルは、チャットGPTやGoogleのモデルに匹敵する性能を持っているそうです。

そして、一番のポイントは “旧式の半導体を使って、安価に開発していること

先週末にアメリカメディアがこの点を相次いで報道したことで、「安くて良いものができるんだったらヤバいじゃん!これまで莫大なお金を先行投資している企業は大丈夫か!?」と動揺が広がったわけですね。

 

今朝(日本時間1月28日午前)の時点で、エヌビディアは前週末比17%の急落(時価総額世界首位から陥落)、Googleの親会社アルファベットも4%安など、巨額投資を行ってきた企業を中心に売りが広がっています。

ディープシークの主張の真偽はまだまだ分かりませんが、今後アメリカ巨大IT企業のAIサービスの優位性が維持されるのか!?それとも、ディープシーク にシェアを奪われるのか!?

エヌビディアの半導体の需要はどうなってしまうのか!?

状況を注視する必要があります。

日経平均株価にも有力な半導体関連企業が多く採用されていることから、現に急落している銘柄も見受けられます。改めて、個別株はニュースに敏感でいることが大事ですね…。

こういった場面では「一旦逃げる」という判断もあり得ますが、正確な情報が出てくると次第に動揺が収まってくることもありますので、状況に応じて冷静な対応を心がけていただければと考えます。

今回は、ディープシークショック初動の動きについてお伝えしました。

それでは、また次回お会いしましょう!

 末 藤 丈 晴

エヌビディア決算と、アメリカ株の11月、12月の過去平均リターン?

2024-11-21

みなさん、こんにちは!

いつも資産運用の情報をお伝えしている末藤です。

 

今朝、アメリカの注目企業の4半期決算が発表されました。

半導体大手企業であるエヌビディア(NVIDIA)の決算です。

売上が前年の同じ時期に比べて1.9倍の350億8200万ドル(約5.5兆円)、最終的な利益も2.1倍の193億0900万ドル(約3兆円)と、いずれも過去最高でした。

聞いてもあまりイメージできないくらいの凄い数字ですね。。。

まさに昨今のAIブームを象徴する会社といえるでしょう。

コロナ禍以降、株価は10倍に達し、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いのエヌビディア。

ただ、あまりに市場の期待が高すぎて、今後3か月の売上の見通しも良かったにもかかわらず、決算発表後に6%株価が下がるという反応を見せました。

株式市場は分からないものですね。。。

 

そこで今回はアメリカの株についての話題ということで、アメリカ株の年末に向けた過去平均リターンについて簡単に触れていきましょう!

【11月の平均リターン】

過去数十年の平均リターン・・・約1.5%から2%程度上昇

アメリカ株は11月において、過去データからは比較的良好なパフォーマンスを示しています。

“サンクスギビングラリー”

特に、アメリカの重要な祝日である感謝祭(11月第4木曜日)があり、この時期に多くの小売業者がセールを行うなど、企業業績向上の季節的な要因があります。感謝祭の翌日であるブラックフライデーはクリスマス商戦の始まりを告げる日となっており、消費者の購買意欲が高まります。

最近は日本でも浸透してきていますよね、ブラックフライデー

 

【12月の平均リターン】

過去数十年の平均リターン・・・約1%から1.5%程度上昇

12月もまた、年末に向けての株価上昇が期待される時期です。

“年末ラリー”

特に年末のボーナスやそれを見越した投資家のポジティブ心理が影響して、株式市場は活況を呈することが多いです。

 

あわせて今年は特殊な事情がもう一つ

ドナルド・トランプが次期大統領と決まった大統領選の影響です。

こちらについても過去のデータを見てみると、結果発表後、株式市場は一般的に上昇する傾向があるようです。特に選挙結果が市場にとってポジティブなものだと当然株価は大きく上昇します。

今回もトランプの減税政策や規制緩和を期待したポジティブな反応を見せていました。

(ただ、インフレの再燃を招くのではないかという疑念もあり、その後、様子見の状況になっています。)

 

これらの情報をもとに、ご自身の投資戦略を考えられてみてはいかがでしょうか!

それではまた次回お会いしましょう。

 末 藤 丈 晴

 

 

※投資は自己責任でお願いいたします。

※エヌビディアの企業情報

 アメリカのカリフォルニア州に本社を置くテクノロジー企業

 主にグラフィックスプロセッサ(GPU)の設計と製造を行っている。

 GPUは、画像や映像を生成するために使用されたり、複雑な計算を迅速に処理することが可能。

 ゲームの高品質なグラフィックスを実現するために高性能なGPUが必要。AIモデルのトレーニング、深層学習においても、大量のデータを効率的に処理することができるため、GPUが使われている。

 最新の時価総額世界第1位の銘柄である。

 主な競合には、AMD(アドバンスト・マイクロ・デバイセズ)やIntel(インテル)などがあるが、特にAI市場においてリーダー企業となっている。