~後々に自分が造ったものが残る。
そんな仕事ってすごくいいと思います!~
株式会社 梶岡設備
主なお仕事内容のご紹介
建設に付帯する、排水配管、給水配管、給湯配管、それに付属する器具(便器、化粧台、水栓類)の取付、換気工事、空調工事、消火栓設備工事、合併処理工事です。水彩工房では、水廻りリフォームの工事もされています。
昨年、創業50年を迎えられ、『50周年記念式典』を盛大に開催されました。
~経営理念を教えていただけますか?
経営理念(社訓)は、先代のものをそのまま引き継いでいます。30年ほど前に若手経営者の勉強会があり、その時に先代に作成して頂いたものです。私が会社を引き継いだときに見直しの検討をしましたが、今後の会社の方向性としても、見直す必要がありませんでしたので継続しております。
~どうしてこのお仕事を継がれたのですか?
高校の時から、バイトでこの仕事をしていたし、特に迷いはなく、自然にこの仕事につくことになりました。
実は、関西が大好きだったので大学に行く為に岡山を出た時は、岡山に帰ってくる気は全くなかったです。何故だか現在に至るです。
~現在、お仕事でご苦労されていることはありますか?
建設業全般に人材確保がとても大変です。それが一番の課題です。本当に人を確保したいです。今、外国人の技能実習制度が国会をにぎわせていますが、言葉の壁や雇用の継続といった外国人を雇用するにあたって、クリアする課題があるのも現状だと思います。
最近は、高校を出て、就職するよりは進学する学生の割合が増えてきています。専門学校等でも、我々建設業に関わる学科がなくなってきていると思います。ですので、余計に人材確保が難しくなってきていると思います。電気工事は、電気科という学科がまだありますが、設備科はありません。設備工事の方がはるかにやることが広いので、業界としてPRし人材のマッチングに取り組まなければならないと思います。
~一人前になるためには何年かかりますか?
戦力になるのに、最低3年はかかります。一人前になるにはそれ以上かかりますよ。資格試験を受けるのに専門分野での受験資格の経験年数で2年半はかかります。資格の種類もたくさんありますからね。給水責任技術者、排水主任技術者、菅工事施工管理技士の最低3つは必要と考えています。
~今のお仕事への想いはありますか?
この仕事はしんどい仕事だと思いますよ。でも、絶対消えない職種です。みなさんの市民生活の中で、生活環境を維持するために欠かせないことですからね。だから、やりがいのある仕事です。
弊社から独立した従業員もたくさんいます。
~このお仕事のおもしろさはどんなことですか?
すべてがオーダーメイドで、同じものが2つとないことです。それを造っていって後々評価されるところも魅力ですね。配管は隠れている部分が多いので、特に年数経過してから評価されることが多いです。目に見える仕事の成果もあるのでいい仕事だと思います。弊社は設計、現場の施工、現場の管理等を分業して作業するので、チームとしての達成感もあります。
道を通っていて、施工した現場を見かけると思い出が蘇ったりします。後々に造ったものが残る仕事なので、「どうしてみんなこの仕事をやらないのかな?」と思います。自分が造ったものが残る仕事ってすごくいいことだと思います。
~今後の目標はありますか?
人材の確保と会社の承継ですね。
建設業界でも高齢化が大分進んできていで、大工さんも60代後半70代の方でも現役でされています。ですが、後継者の育成ができていないので10年後には本当に少なくなると思います。残念ですが、昔ながらの刻みで組み立ててという一般の大工さんもどんどん減ってきています。
今の従業員にはいい想いをさせてあげたいですが、人がいないとやりたいこともできないのが現状です。人材確保が一番の問題ですね。いい人材を確保して育て上げて事業を承継していきたいと思っています。自分の代までは、何とかがんばっていきたいですがその後どうするか?か大きな課題です。
~趣味を教えていただけますか?
趣味は、ゴルフ。ゴルフ中は仕事のことを忘れるのでストレス発散になります。
後は、音楽鑑賞。70年代くらいから80年代までのロックを好んで聴きます。
それと、阪神タイガーズの応援です。中学時代から好きになり、未だに応援しています。
梶社長、この度はインタビューにご協力いただきありがとうございました。
貴社の今後益々のご発展を祈念しております。