長寿国日本!資産寿命も延ばせたら・・

いつもありがとうございます!

早いもので今年も残り10日程となりました。
皆さんはどのような2021年でしたでしょうか?

今回は来年には是非考えて頂きたい日本の高齢化と資産寿命についてです。

ご存知の通り、日本は世界の中でも長寿国といわれています。
厚生労働省による簡易生命表をみると、平均寿命は女性87.74歳・男性81.64歳と過去最高を記録しています。

総務省統計局「人口統計資料集(平均寿命が高い国)」を参照にすると、1950~55年の日本では平均寿命が女性64.61歳・男性61.00歳でした。今後の2050~55年では女性91.64歳・男性85.45歳、2095年~100年では女性96.63歳・男性90.45歳まで引き上がります。

「人生100年時代」が、もうそこまで迫っている状況です。

良かったら弊社YouTubeでも喋ってますので、ご覧ください

この寿命の伸びと反比例して減っていくのが資産です。
老後生活真っ只中の今の70代を参考に、資産寿命を伸ばすヒントになればと思い書かせて頂きます。

 

現状把握①
~70代の年金額は?~

まずは70代の年金額を確認してみましょう。
資料は厚生労働省年金局「厚生年金保険・国民年金事業の概況(令和元年度)」参照

70代平均年金月額【国民年金】

  • 70歳:5万6947円
  • 71歳:5万6902円
  • 72歳:5万6716円
  • 73歳:5万6522円
  • 74歳:5万6085円
  • 75歳:5万6056円
  • 76歳:5万5735円
  • 77歳:5万5514円
  • 78歳:5万5366円
  • 79歳:5万7052円

【厚生年金(含む国民年金)】

  • 70歳:14万7292円
  • 71歳:14万6568円
  • 72歳:14万5757円
  • 73歳:14万5367円
  • 74歳:14万7330円
  • 75歳:14万7957円
  • 76歳:14万9693円
  • 77歳:15万1924円
  • 78歳:15万4127円
  • 79歳:15万6714円

あわせて、今のシニア世代の国民年金と厚生年金の平均額も確認します。

男女別【国民年金】平均月額

  • 男子:5万8866円
  • 女子:5万3699円

平均:5万5946円

男女別【厚生年金(含む国民年金)】平均月額

  • 男子:16万4770円
  • 女子:10万3159円

平均:14万4268円

国民年金は男女であまり差がありません。
一方で、厚生年金の平均と女性の平均を比べると、4万円以上の差があります。

20歳以上60歳未満の方が原則加入する「国民年金」と違い、「厚生年金」は加入月数や収入に応じて受給額が変わります。そのため、厚生年金は男女差や個人差が出やすくなっています。

現状把握②

~70代の貯蓄額は?~

貯蓄額ではどうでしょうか。
総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2020年(令和2年)平均結果-(二人以上の世帯)」を参照

40歳未満

  • 貯蓄現在高:708万円
  • 負債現在高:1244万円

40~49歳

  • 貯蓄現在高:1081万円
  • 負債現在高:1231万円

50~59歳

  • 貯蓄現在高:1703万円
  • 負債現在高:699万円

60~69歳

  • 貯蓄現在高:2384万円
  • 負債現在高:242万円

70歳以上

貯蓄現在高:2259万円
負債現在高:86万円

70歳以上の世帯は、純貯蓄額(=貯蓄現在高-負債残高)が最も多い世代となっています。

では、純貯蓄額が2000万円以上あれば、老後は安心なんでしょうか?

70代の老後資金を試算!

実際に、70代の老後資金を試算してみましょう。

女性の平均寿命が87歳のため、老後資金は90歳までの資金とします。夫婦の年金収入は、国民年金平均月額(妻)と厚生年金平均月額(夫)を参考にします。

支出については、ゆとりある老後生活費平均36万1000円(生命保険文化センタ-調べ)を活用します。

ともに70歳の夫婦を仮定

  • 夫婦年金:妻5万3699円+夫16万4770円=21万8469円
  • 月間支出:36万1000円
  • 期間:20年(=90歳-70歳)
  • 貯金現在残高:2259万円
  • 負債現在残高:86万円

(計算式)
{(21万8469円-36万1000円)×12ヶ月×20年}+(2259万円-86万円)
=▲1247万円

ゆとりある生活を送るためには、さらに1300万円弱が必要です。また、70代後半から介護費用も念頭にいれる必要があるでしょう。

寿命ともに資産寿命を伸ばすコツ

平均寿命が延びても、安心した老後生活を送るためにはお金が必要です。
そのためには、「お金の寿命を伸ばす=資産寿命を伸ばす」ことが重要になってきます。

資産寿命を伸ばすコツは「複利と長期積立」です。

「複利」とは、「利息に利息をつける」方法で雪だるま式に増えていくイメージです。
かのアインシュタインも、人類最大の発明と認めるほどの手法です。

仮に2000万円の資産をつくる場合について、6%を例にあげます。

  • 毎月2万円・期間30年:元本720万円→1959万円(元本対比272%)
  • 毎月4.4万円・期間20年:元本1056万円→2005万円(元本対比189%)
  • 毎月12.3万円・期間10年:元本1476万円→2008万円(元本対比136%)

※前提条件:6%複利、Ke!san「積立計算(複利毎課税)」を活用し試算(※税金は考慮せず)

同じ2000万円をつくるにしても、期間が長いほど少ない金額で大きく増やすことができます。

つまり、「資産を大きく増やしたい→複利を活用する→長い期間を運用する→早く始める」となり、老後生活までにいかに期間を長く取れるのかがカギとなります。
早くはじめるほど、資産もふくらむでしょう。

資産運用を始めようと思っても、「何から始めたらいいのか・ちゃんと続けられるのか」など不安に思われるかもしれません。

そのため、まずはオンラインセミナー等を参考にして、情報収集からはじめてはいかがでしょうか。

ご都合宜しければ弊社各種セミナーご利用なさってください

2021-12-20