がんは他人ごとではありません!!
前回では、がんに罹患する方は増えてきているが、がんによる死亡者数は減ってきているといったことや、どんな治療法があるのか?などをみていただきました。
今回は、さらに詳しく『がん治療と仕事の両立』について、メットライフさんのがんに罹患した方々のアンケート調査結果を見ていきたいと思います。
【がん患者の約3人に1人は就労世代】
高齢者(65歳以上)のがん罹患者の増加とともに、就労世代におけるがん罹患者も増加しています。
2015年に新たに診断された全罹患者約90万人のうち、20~64歳は約24万人(約27%)、
20~69歳は約38万人(約42%)、特に男性は50代後半から急増、女性は30代後半から徐々に上昇しています。
こわいですね。1975年の時とまったく違う統計になっています・・・
【がんで通院中の人の6割が働いている】
治療のために、やむを得ず仕事を休まなければならないこともありえます。
がんの通院治療もみなさんご存じだと思いますが、実際にがんで通院治療しながら働くのはとても大変なことだと思います。がん治療と仕事の両立は難しい?のでしょうか?
【通院しながら働く人の62%が治療と仕事を両立する上で困難を感じた】
治療と仕事を両立する上で困難だった理由として、体調が不安定であること、
次いで、再発への不安や柔軟な働き方、経済的な問題があげられました。
【がんで通院しながら働いている人の33%が、働き方に変化があった】
就労時間の変更や職種の変更など、働き方の見直しにつながる変化が上位をしめています。
さらにこの働き方の変化は、がんに罹患した本人だけではなく、ご家族も働き方を変えなければならない場合も多くあります。
それでは、治療による就労制限はどうでしょう?
【入院経験者は、治療終了までに平均27.2日入院している】
白血病・悪性リンパ腫など血液のがんの入院日数は平均95日、悪性骨種・肉腫の入院日数は平均90.5日と、がん種によっては平均が90日を超えています。
一方、乳がん、子宮頸がん、膀胱がん、甲状腺がんなどは、5~6割の方が10日以内に退院されています。
がんの種類によって入院日数がまったく違いますね。
では、通院日数はどうでしょうか?
【通院が3年以上に及ぶこともある】
通院経験者は治療終了までに平均43日通院しています。定期的な通院年数は平均3.4年でした
見逃してはならないのは、101日以上通院する方もいるということです。
そして、通院年数も5年以上と長期戦になることも・・・
【ホルモン剤治療の治療期間は平均3.6年で、治療費用は平均33万円
抗がん剤治療の治療期間は平均1.0年で、治療費用は平均47万円】
女性特有のがんの治療には、ホルモン剤治療が使用されることも多いようです
特に乳がん患者の場合、ホルモン剤治療の期間が5年以上と長期にわたる場合もあります
【放射線治療の治療期間は平均4.7週で、照射回数は平均25回】
放射線治療は、通常月~金曜日までの週5日間、何週間かにわたって治療を行います
放射戦治療室にいる時間は治療の内容によって変わりますが、おおむね10~40分程度です
がんになったことがないとわからないことばかりです。
最後に、収入への影響を見てみたいと思います。
【罹患後収入が減った人は15%で、減少率は平均4.7割減】
2~3割減が中心ですが、収入が無くなった人(10割減)が17%いました
収入が半分以上無くなってしまった方も・・・暮らしはどうなるのでしょうか?
がんなどの病気で働けなくなった時とはこういったことですよね。
そうなると、ご家族への影響もありますよね。
【同居家族、パートナーの働き方に変化があったのは14%】
同居家族、パートナーの収入が罹患前に比べて減った人は12.3%
診察や検査につきそったり、入院の準備やお見舞いなど、普段の生活と大事な家族のがんの闘病生活・・・
お仕事を休まないといけなかったり、早退したり、家計を助けるために働きに出たり・・・
そうなるだろうと思います。
最後にがんになっても働き続ける?
【今後も働き続けたい理由は生計を維持するため84%、生きがいのため39%】
通院して働いている人のうち、96%が今後も働き続けたいと思っています
仕事を続けたい理由、私も同じ理由です。生計の維持、生きがい、治療費、社会参加など。
保険のお話をするとき、やはり皆さん、掛け捨てだから払うのがもったいない!と思われるでしょう。
お金がある程度貯まっていれば、保険なんていらない!という方もいらっしゃいます。
保険の良さに気付くのは病気になった後のことがほとんどだと思います。
私は、保険というお仕事に携わるなかで、お客様からいろんな情報をいただきます。
「保険に入っとけばよかった・・・」や
「保険に入りっぱなしで内容をぜんぜん知らなかった・・・もっと色々と知っておくんだった。」
といったようにならないように、もっともっと色々な方の話に耳をかたむけてください。
ご自身のまわりで起こる出来事はほんの一握りです。まだまだ知らないことはたくさんあります。
今後もみなさまとともにいいご提案ができるようがんばってまいります。
杉本でした。