こんにちは。奥田です。
今日は収入について考えてみたいと思います。
そもそも収入はもらう給与から税金や社会保険料を引かれた金額です。
式に表すと
給与-(税金+社会保険料)=手取り収入
です。
ということは収入を増やすためには、給与が増えること、税金・社会保険料が下がることの
2つの要因が考えられます。
しかし、近頃の税金や社会保険料は上がっているということは、多くの方がよくご存じでしょう。
社会保障には個人の力だけで備えることに限界がある生活上のリスクに対して、
幾世代にもわたる社会全体で国民の生涯にわたる生活を守っていくという役割があります。
そのため社会保障には3つの機能があります。
1)生活安定・向上機能
2)所得再分配機能
3)経済安定機能
これらの役割を果たすため税・社会保険料が財源となっており
高齢化などの社会背景とともに負担が大きくなっているのです。
では実際に国民負担の動向を見てみましょう。
我が国の負担率は昭和45年度の24.3%から平成27年度の42.8%へと
45年間で約1.8倍となっています。
この国民負担率を税と社会保険とにわけて考えてみると税負担に関しては
昭和45年度18.9%からバブル期を経た平成2年度は27.7%に達しましたが、
バブル崩壊やリーマン・ショック後の不況などの影響で税負担は伸びず
平成27年度は25・5%になっており、約1.3倍の伸びになっています。
一方で大きく伸びているのが社会保険です。こちらの負担率は昭和45年度の
5.4%からほぼ一貫して上昇し、平成27年度には17.3%と45年間で3倍超になっています。
実は税金の負担に比べ社会保険料の負担が大幅に増えているんです。
それで給与の割になかなか手取り収入が増えてこないのかもしれませんね。
ということは今の現役世代は昔の人に比べお金を貯めるには工夫しないと
なかなか貯まらない、貯めにくいといえるでしょう。