牧原のこんな相談ありました#2 テーマ型投資信託編

今回も、前回に引き続き相談内容のご紹介です。

 

NISAや投資の相談を受ける際に、クライアントが現在どういったものに投資しているか

お伺いしています。

 

先日、相談に来られたクライアントは、友人に勧められて金融機関で口座を作ったものの、

AIやドローンといった特定の業種に絞った投資信託の購入を紹介されて、そのまま購入してしまってました。

しかも、損失が出ているのでどうするのが良いかという内容の相談でした。

 

この特定の業種に絞った投資信託を「テーマ型投資信託」といいます

これらのテーマ型投資信託は、流行りすたりが早く、長期で保有するには向いていないことが多いです。

その、栄枯盛衰の速さは金融庁のレポートでも指摘されています。

投資信託等の販売会社による顧客本位の業務運営のモニタリング結果について

(令和3年6月30日 金融庁)

 

何が流行するかといったことを事前に予想したり、ましてそれを当てることは、極めて

困難であろうことは想像がつくと思います。

テーマ型投信はそういったものに大切なお金を投資するものであって、いっそう慎重であらねばなりません。

特に、自分がよくわからない分野のテーマ型投信であればなおさらです。

他人(インフルエンサーも)に勧められたからと言って、安易に購入すると大抵痛い目を見ます。

 

では、どういった銘柄にメインで投資をすればいいのでしょう?

それは、テーマを絞ったものではなく、国やセクターが幅広く分散されているものです。

特定の国や、分野に偏った内容かどうかは目論見書を読んで判断することができます。

 

こういった幅広く分散された投資信託(またはETF)に長期間投資すること。

 

これが、遠回りでありますが最も近道であると考えています。

 

この件のクライアントには、いまの損失を受け入れていただいて損切し、

上記のような投資信託等に改めて投資することをお勧めしました。

早い段階でミスを修正することが大切です!

 

 

2022-12-05