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令和の今、老後のために何を準備しておきたいですか?

2021-04-28

平均寿命も延び、長生きの時代になってきました。令和の今、老後のために何を準備しておきたいですか?


生命保険文化センター「生活保障に関する調査(令和元年度)」データより作成

これは生命保険文化センターが、全国の18~69歳の男女を対象とした個人調査で生活設計に対する意識や現状、生活保障に対する意識、および生命保険の加入状況をはじめとする保障準備の現状等をまとめたものです。

令和の時代に求められている老後保障は死亡保障から介護保障へと意識が向いてきていることが分かります。

 

介護保険料

40歳以上の方でしたら毎月介護保険料を納めておられますよね。ご自分がいくら納付しているか、すぐわかりますか?なかなか、すぐに言える方は少ないでしょう。会社員さんでしたら給与明細に記載されています。

介護保険制度は2000年(年平成12年)に始まりました。厚労省がこんなデータを出しています。2000年から約20年間の全国平均の毎月の介護保険料額です。


厚生労働省「平成29年度 介護事業経営実態調査」データより作成

約2,900円で始まった介護保険料ですが、20年の間にほぼ倍額になっています。高齢化の進展により、このまま推移すれば、2025年には8,165円、8,000円超えになるのではないかと予想されています。

なぜ介護保険料は上がるのでしょうか?

介護保険料の仕組みって年金の仕組みに似ています。40歳になったら払う介護保険料。その介護保険料が、現在介護を必要とされている方へ仕送りされているようなイメージです。

なので、2025年には介護保険料が8,000円超えにまで上昇予想というのは介護認定を受ける方が増えるからなんですね。

 

これは、生命保険や損害保険の保険料にも通じるところです。
保険会社さんも自然災害等で支払いが増えてきたので地震保険料等を上げなくてはならなくなりました。
生命保険料も同じで将来にわたって支払が増えてくると予想されると、やはり保険料を上げざる負えなくなってきます。

 

公的介護保険料もすでにこうやって上がっています。2020年4月から介護保険料値上げになっているんですね。皆様お気づきでしょうか?大企業にお勤めのサラリーマンの方等で何と年間1万円超えの負担増が続出となりました。

 

40歳以上の方で、この1年間でお給料の手取りが減ったと、お気づきの方もいらっしゃるのではないでしょうか

 

介護保険料は高齢化が進む中で現役世代の負担が増し、高齢者の負担も増し、サービスの絞り込みが避けられなくなってきています。

 

介護にかかるお金って、どのくらい必要なんでしょう?

もちろん人それぞれ違いますから一概には言えませんが。

 

介護期間

介護って、どのくらいの期間必要になってくるのでしょう。

残念ながら介護認定を受けてから、元気に復活!な方はほぼいらっしゃらないのが実情です。なので、介護認定を受けてから、お亡くなりになるまでの期間と思ってください。

生命保険文化センターが過去3年間に介護経験がある方にどのくらいの期間介護を行ったのかを聞いた結果です。


生命保険文化センター「生命保険に関する全国実態調査(平成30年度)」データより作成

これをみると大体4年~10年未満がダントツで多いですね。
短い方もいらっしゃるので平均で4年7カ月、約5年くらいでしょうか。

傾向としては介護になってからも長生きなので介護期間は伸びてきているところがポイントです。

 

この間どのくらいお金がかかったのでしょうか。

介護になった時に例えばバリアフリーなどのリフォームをされたとか、お風呂屋や階段に手すりを付けたり、施設に入るときの一時金などで平均70万くらい。


生命保険文化センター「生命保険に関する全国実態調査(平成30年度)」データより作成

 

毎月では約8万円位

生命保険文化センター「生命保険に関する全国実態調査(平成30年度)」データより作成

 

平均78,000円を先ほどの期間54.5カ月必要だったとしたら、約425万円です。
それに一時金平均69万円を足すと大体500万円という数字が出てきます。

あくまで平均です。

最低限500万円ほどは用意しておけたら…と思いました

 

介護保険サービスは施設に入った場合は在宅介護費用より高めといわれています。何でも同じで、より良いサービスを受けようと思えば、やはり費用がかかってきます。

 

「支給限度額」があることをご存知ですか?

介護保険料を払っていたからといって、介護にかかる費用全部を出してくれるのではないのです。

使う時には行政が負担してくれるのですが、1割は原則自己負担しなくてはいけません。
例えば要介護2の認定を受けて、施設に入所しようとした時に行政が毎月197,050円支給してくれますが、その1割19,705円は自己負担という事です。その他に介護費用や食事代、医療費なども別途必要になる場合が多々あります。

例えば要介護2の状態が10年続いて介護費用を支払っていくとしたら約2万円を毎月10年払うという事ですよね。
年間約24万円×10年で240万円。もし、介護状態が上がったらもっと増えていきます。負担の割合ですが一定の所得のある方は、2割、3割負担の方もいらっしゃいます。

 

介護状態になってから介護費用を準備するのは大変です。
老後に備え、資産もいろいろな形で準備しておきたいですね。

そして、健康で介護の期間を少しでも減らすこと!
日々の生活習慣が老後の出費に大きく関わってきます。

心平穏な老後のために良い生活習慣を身に付け、資産を用意していくことが大切です。

by yamada