「積立投資のすすめ その27」 高齢者投資トラブル

こんにちは、濱尾です。

今日は敬老の日。

今の日本を築いて来てくれた高齢者の方々に

敬意と感謝を表したいと思います。

 

昨年、問題視された老後の生活資金が2000万円不足する

とされる問題。

 

老後の生活を維持するため、

現預金だけでは昨今の長引くマイナス金利の影響で

生活資金も増えないし、維持するのが難しい状況です。

そのため資産運用をされている高齢者の方も多いはず。

 

ただそれに伴い、投資トラブルも増えている様子。

 

先日の新聞に

FINMAC(証券・金融商品あっせん相談センター)

のまとめによると

2019年度に寄せられた

金融商品の苦情は75歳以上が3割だそうです。

70歳未満が51.6%と一番多いようですが

70歳~74歳が18.6%

75歳~79歳が13.7%

80歳~84歳が11.1%

85歳~89歳が4.1%

90歳以上が1.0%

 

これで見ると70歳以上は約5割近くですから、

いかに高齢者の金融トラブルが多いかが分かりますね。

 

苦情の内容としては

・元本割れリスクを認識出来ていなかった

・商品の仕組についての説明が不十分

・リスクが大きすぎる商品を勧められた

といったところが多いようです。

 

投資信託や株式の販売の際の

金融機関の説明が不十分であったところから来ているようです。

 

金融機関側もトラブルを避けるため

 

日本証券業協会で営業が勧誘する前に管理職の承認を受けることや

買付は勧誘日の翌日以降にして

再度認識を持ってもらう時間を作る

また、約定後に担当者以外から連絡をする

と言ったルール作りをしたり。

 

生命保険協会は外貨建てや変額保険など

リスクの高い商品の販売の際は

親族の同席、契約前に複数回の説明する

と言ったルールを作っています。

 

金融機関と消費者の双方が注意をしないといけない

と思いますが。

 

やはり販売する側がキチンとした販売姿勢を取るべき

と思います。

 

私も普段の相談業務の中で

販売側の事情が優先されて販売されているケースが未だに多く

良い結果になっていない事が多いです。

 

だから投資や資産形成に後ろ向きな方が多いのが

日本の資産形成の大きな課題と思います。

 

私も金融商品を扱うものとして、

非常に残念です。

 

我々FPが正しい資産形成の仕方を伝授していく事が

求められていると思っています。

 

長期・積立・分散投資もその一つの方法と思います。

 

一人でも多くの方に

より良い資産形成の方法を知っていただくこと

それを使命として日々の業務に

あたっていきたいと思います。

 

何か困りごとがあれば気軽に相談してください!

 

By:濱尾

 

 

 

 

 

2020-09-21