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みんな受けよう「がん検診」!

2021-07-19

日本人の死因のトップは「悪性新生物(がん)」です。
実はがん細胞は誰もが持っています。進行させてしまうのか抑えるのか、それは自分自身にかかっています。

がん検診を受けよう!

 

がんというのは、わずかな知識で大きく運命が変わってきます。
いかに「早期発見」、「早期治療」が有効かということを知って欲しいのです。
がんになる前にがんを知ることが大切だということです。

 

~日本は世界一、がんの死亡率が高い~

今日本は、世界一、がんの死亡率が高く「がん大国日本」と呼ばれているのをご存知ですか?
なんと日本はがん対策においては後進国なのです。

がん対策の遅れとは、世界に比べてがんに対する人々の知識、意識、行動などが遅れているということなんですね。ヘルスリテラシーが低いと言われています。仕方ないんです。日本では学校で教えてくれなかった分野です。

がんは早期であればほとんど治る時代になってきました。今ではガン全体で2/3が治る時代になってきたんですよ!早期であれば95%が完治できる時代なのです。

 

~がんとは~

モノは必ず傷みます。

車も家もそうです。必ず時間とともに痛みますよね。私の細胞、遺伝子は50年分+α、傷んでいます。表面はよくわかります。毎日鏡を見れば肌荒れからシミから…(涙)体の中の見えない処、個人の年齢とともに刻々と痛んでいく細胞、遺伝子の中で、ひとつの正常な細胞が、うまく細胞分裂ができずに死なない細胞が出来てしまう。

細胞、遺伝子の経年劣化で生まれてしまう細胞が「がん細胞」です。
そして、そのがん細胞が増殖していく病気です。

経年劣化で生まれてしまうので、がん細胞は誰もが持っているのです。
がん細胞曰く「何も悪い事なんかしてないのに…ただ生まれてきただけなのに…!!」…って。そうなんです、が…人間としてはごめんなさいなんですよね。がん細胞が増殖したら生命の危機なので。。。

がんの進行

 

~がんの進行を理解する~

がん細胞は60歳位で毎日5000個もできていると言われています。

リンパ球ができたてのがん細胞を殺しにやってきます。
しかし、加齢に伴って免疫力は低下します。免疫の細胞が駆けつけてその都度殺してくれてたけど、一つ見逃してしまった。そのたった一つ、免疫の攻撃をかいくぐったがん細胞が10年~20年かけて1センチに成長します。1センチになると検診で見つけることができます。

実は5ミリや7ミリのがんは、がんの専門医でも見つけられないのです。

10年から20年かけて1センチにまで大きくなったがんが、1~2年位で2センチ位に急成長していきます。この1センチ~2センチ、2センチまでのがんが「早期がん」です。ここまで自覚症状がない期間です。
そして、その後急激に自覚症状を出しながらがん細胞が増殖します。進行がんです。がんは、進行・末期にならないと症状をださないのです。

 

~早期発見の場合と進行後発見の場合の生存率の差~

早期に発見できると少しの治療で完治できたりします。

大腸がんの場合でみますと、ステージ1(早期発見)とステージ4を比べるとステージ1(早期発見)だと5年生存率が97.3%もあるのです。しかし、ステージ4(進行後)だと、5年生存率が17.3%に下がってしまうのです。

早期に発見できると少しの治療で完治できたりします。手術も勿論ありますが、手術しなくても通院で副作用の少ない複数回の放射線治療や、抗がん剤と組み合わせたりして、多くのがんを治せます。放射線治療は進行したがんの痛みや出血などの症状緩和にも大きな役割を果たします。

99%健康保険なので、高額療養制度が使えるので自己負担はそこまで心配しなくてもいいのも助かります。今、見直されてきたサイバーナイフによる追尾照射は、リアルタイムにロボットががん細胞を追いかけ、正確に照射することができます。

凄い時代ですね!がんは場合によっては不治の病ではなくなってきています。
とりわけ早期に見つかれば治る可能性が大きいのです。

早期で見つけるかどうかが本当に大切だという事が分かって頂けると思います。

早期がんと進行がん5年生存率比較

 

 

~がんを早期に発見するには~

自覚症状のないがんを早期に発見するには何が一番いのでしょうか。

それは、元気であっても定期的に検査するしかないのです。

がんは1年から2年で急成長します。1年あるいは2年に一度に検査しておけば早期発見できるのです。
2センチまでのがん(早期がん)で治療してしまえばいいのです!
生存率がぐっと上がります。完治もあるのです。

何度も言いますが、自覚症状がない早期の段階で発見することが大切なのです。

 

~がん検診を受けましょう~

早期発見早期治療のために、がん検診を1年~2年に1回は受診しましょう。

高い人間ドックやPET検査など10万円を超えるような検査もありますが、職場などでがん検診が受けれる方は見逃さず受診しましょう!職場などで検診が受けられない方は市役所からハガキで案内がくる「住民がん検診」を受けてください。

胃がん、肺がん、大腸がん、女性は追加で乳房、子宮頸がん、これらをきちっと受けて頂くことが大事です。

令和3年岡山市では、大腸がん検診は40歳から毎年、一般で1,170円で検査ができます。子宮頸がんは20歳~2年に1回、30歳から毎年。胃がんは50歳から2年に1回受けれます。

令和3年度  岡山市 がん検診ガイド(PDF)

 

安価な市役所からの検査は良くないのではありません。
住民健診は科学的エビデンスがあることから税金で補助をしてもらえます。だから安いんです。

 

2センチまでのがん(早期がん)で治療してしまうためにも早く見つけることが重要です。

がん検診を受けたからと言って必ず見つけることができるとは限りませんが、受けないより受けるほうが早期発見の可能性がものすごく上がります。

年齢とともに増えて大きくなるがん細胞。
増殖して手におえなくなる前に発見できて治療ができるといいですね。

 

by yamada

円満相続は認知症になる前が大事!! 1回目

2020-10-05

認知症と診断されると口座が凍結され、
医療・介護などのお金が引き出せなくなります。

認知症と診断された時から本人が死んで、
相続が発生し、相続手続きが滞りなく終わるまで、

本人のお金が本人のために使えないのでは
大変困ります。

そのためには
認知症になる前が大変重要な時期になります。

自分の資産を、
自分に何かあった時には、
自分の思うように使って貰えるように
しておきたいところです。

 

誰もが関わる可能性の認知症

“高齢化の進展とともに、認知症患者数も増加しています。「日本における認知症の高齢者人口の将来推計に関する研究」の推計では、2020年の65歳以上の高齢者の認知症有病率は16.7%、約602万人となっており、6人に1人程度が認知症有病者と言えます。

「各年齢の認知症有病率が上昇する場合」は、糖尿病(認知症の危険因子)有病率が、2012年から2060年までに20%上昇すると仮定したものです。<内閣府「平成29年度版高齢社会白書」>“生命保険文化センターHPより。

厚生労働省研究班の調査では
団塊の世代が75 歳以上となる
2025年には約 700 万人、65 歳以上の高齢者の
約5人に1人に達することが見込まれています。

今や認知症は誰もが関わる可能性のある身近な症状です。

 

認知症になったら口座凍結

認知症になると本人の口座は凍結されます。

本人のための医療費や介護、
介護施設などに入所の費用だとしても、
お金が引き出せないのです。

口座を解約しようにも、一切できなくなってしまいます。
認知症になった本人のための費用を
介護している人が立替えて払っていたとしても、
相続が発生したときにその分を差し引いて
相続税の計算をして貰えるかも状況により分かりません。

認知症になると、
ある一部分の記憶がすぽっと抜け落ちてしまうため、
周りの状況を理解する、
自分の意思を明確に判断して行動する
ということができなくなってしまいます。

そのため
詐欺や横領などの犯罪や口座の不正使用に巻き込まれ、
財産を失うのを防ぐという目的のために、
銀行は認知症の発症が認められると
本人の財産を守る手段として「口座凍結」をします。

よくあるケースでは
本人が金融機関へ出向いたときに
窓口での受け答え等で意思決定能力が著しく欠け、
認知症ではないかと思われる状態になっている
ということに金融機関側が気づいて、
口座を凍結するケース

それから、
認知症になった本人の施設入所のために、
家族が定期預金などを解約しようとして、
本人と一緒に金融機関の窓口で手続き中、
認知症ということが判明して凍結されるケース。

そんな風に
いきなり本人の口座が凍結されてしまったら
実際問題困りますよね。
でも金融機関は本人の資産を守るために凍結します

次回は11/9(予定)に
本人の資産を使うにはどうすればいいのか。
対策を書きますね。

 

それまでに待ちきれない方は
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by yamada